元三洋電機社長桑野幸徳氏に聞く
太陽光発電の20年後の展望
平成21年1月19日

 1月14日、龍谷大学の新春技術講演会で元三洋電機社長 桑野幸徳氏の太陽光発電の話を聞いてきた。

 太陽エネルギーは地域的偏在性がないうえ無尽蔵。地表に到達する1時間の太陽エネルギーで全人類の消費する1年分のエネルギーを賄えるという。それなのに利用されなかったのは何故かというとコストがかかり、夜には利用できないからだ。

 1 kwh のコストは  原子力発電で  5.9円

              太陽光発電で  66.0

というのが経済産業省の発表数字。しかし、これはあまりにも原子力発電が低コストであるのを強調しすぎている。両者の耐用年数をそろえ、借入金利子を実態に合わせて調整するとほとんど大差がない数字になる。そのうえ太陽光発電はもっとコストを引き下げることができるといわれている。

 太陽光発電の弱点は夜に発電できないことだ。これも究極には解決の方法がある。地球全体に太陽光発電のネットワークをつくり、これを電気抵抗ゼロの超伝導ケーブルで結ぶことだという。これがジェネシス Global Energy Network Equipped with Solar Cells Intenational Superconductor Grids と呼ばれる構想だ。夜の地域へも昼の地域の発電によって送電するというものだ。アメリカのオルバニーケーブル敷設、ヨーロッパのジェネシス計画、シルクロードのジェネシス計画もある。

 これからの20年は「地球の限界」の時代。地球環境・エネルギー枯渇が深刻化する。石油だけではなく原子力も資源に限界があるのであるから無尽蔵のエネルギーに依存せざるを得ない。日本の太陽光発電は世界一であったが、小泉内閣の時代に停滞してしまい、EUその他に後れをとってしまった。経済恐慌により世界が大変革を迫られている今こそ、ジェネシス構想に立ち向かい日本は新技術、新商品で世界を変えていく使命を果たすべきだというのが桑野幸徳氏の結論。



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