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| 温泉津温泉の旅館吉田屋・若おかみ奮戦記 |
平成19年11月8日
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左の写真は旅館吉田屋の若おかみの山根多恵さんの名刺の裏に表示されている地域維新グループ。「もったいない運送」や「立ち上がる農山漁村キャラバン活動」を含め10の団体が日本の課題解決のモデルを打ち出そうとしている。
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11月5日、温泉津(ゆのつ)温泉の吉田屋旅館で若女将の山根多恵さんの話を聞く。温泉津は石見銀山の銀の積み出し港として、かつては中国とヨーロッパと日本とを舞台とする三角貿易の拠点であった。しかし、日本海の冬はリスクが大きいので銀は三次経由で瀬戸内海へ運ばれるようになり、温泉津は世界貿易の舞台から遠ざかり漁港のある温泉町として生き残った。
歴史ある温泉町は伝統的建造物群の指定を受け、吉田屋もその建造物の一つ。今は合併して大田市になったが、旧温泉津町は高齢化率が42%。先代の吉田屋の経営者も高齢で後継者を探していたところに山根さんが飛び込み、25歳の若おかみの誕生。創業97年の老舗旅館の新しいスタートだ。
ただし旅館の営業は金土日の週3日間。あとの4日は地域貢献日として地域貢献プロジェクトに携わる。「竹やぶSOS基金」を設けて竹やぶの伐採に取り組み、その一環である都会人向けに設けた宿泊料金プラス5000円の「竹伐採コース」が好評なのだそうだ。
木曜の夕方には農家が農産物を吉田屋に運び込む。「もったいない農業」を呼びかけ、大きく育ち過ぎたナスや、曲ったキュウリなど市場では商品にならないものを吉田屋は商品にするからだ。値段も農家が自分で決める。
東出雲町野呂地区の農場「のろNOLO」と連携。農産物の加工・流通・販売を手掛け、「百姓レストラン」、「地産地消エネルギー」、「もったいない運送」を軌道に乗せたいという。
吉田屋は、この1年で2.4倍の売り上げを記録して順調。スタッフも60人という。地域貢献活動は、島根を超えて山口県のグループともネットワーク化して「地域維新グループ」を結成している。小さな兼業農家が守ってきた田舎。その田舎が壊れたら都市も危ない。そこに着眼して都市と田舎の交流を仕掛け、地域が自立できる仕組みをつくるつもりだという。日本のどこの地域も抱える課題に新しい発想を展開してもらいたい。 |

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