阪神淡路大震災と神戸復興計画
平成22年1月16日

 昨年秋、行政刷新会議による事業仕分けの対象になった次世代スーパーコンピュータについて担当の蓮舫議員が「なぜ世界1でなければいけないんですか。なぜ2番ではだめなんですか。」と所管省に問いかける場面がテレビ画面に繰り返し登場して、「事業仕分け」が国民に強い印象を与えました。

 

次世代スパコンは神戸復興計画の中核

 次世代スーパーコンピュータの所管省はその意義をうまく説明できなかったようですが、次世代スーパーコンピュータこそは、神戸復興計画の中核なのです。

 

神戸医療産業都市構想

 この1月17日は、阪神淡路大震災から15年を迎えます。住宅などの復興は終わりましたが、神戸復興計画はなお進行中です。神戸が担ってきた機能が震災で失われました。そこで政府は震災の年の8月に総額17兆円の復興計画を閣議決定しました。これを受けて、兵庫県・神戸市が復興計画として取り組んできた目標の1つが従来型の港湾都市神戸ではなく将来を展望した神戸医療産業都市を目指すことでした。

 

バイオ・クラスターへの挑戦

 すでに先端医療センターを中心の高度専門病院群を整備し、世界保健機関健康開発総合研究センターを誘致し、発生・再生科学総合研究所もあります。それに加えて世界的なバイオ・ラスターに挑戦しようとするのが、神戸医療産業都市構想です。

 すでに兵庫県西播磨に大型放射光施設が設置されています。これは関西文化学術研究都市などと誘致合戦のうえ誘致に成功したものです。生命科学や医療などの分野での成果が期待されているもので、そこに国家基幹技術といわれる次世代スーパーコンピュータと X線自由電子レーザー施設の建設がすすめられてます。

 

次世代スパコンはペタ・フェムトの世界

 次世代スーパーコンピュータは1秒間にペタ(1000兆)の10倍の回数の計算することができます。この計算機能を活用して自由電子レーザーの光でフェムト(1000兆分の1)秒の世界を見ると、例えば植物の光合成の経過の分析ができるのだそうです。ですから、世界で1番かどうかではなく、期待されている機能が発揮できるかどうかでしょう。

 阪神淡路大震災から15年を迎えて、総額17兆円の復興計画のなかの先端技術を中核とした事業も完成に向かう段階になりました。そのことを行政刷新会議の事業仕分けが教えてくれたようです。

 


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