滝 実が日頃考えていること、
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通算5号
平成14年9月6日

9月に入ったのに、残暑が厳しい日々が続いています。いかがお過ごしですか。

 今回のテーマー韓国国会議員との囲碁交流

 世界で囲碁はどこの国が一番強いかといえば、最近では韓国ではないかという意見 が定着しつつあるようです。かつては呉清源、林海峰など中国出身者が日本の囲碁界の花形でしたが、韓国出身の趙治勲が出現した頃から韓国の強さが目立つようになり、最近で はプロの世界選手権で韓国プロ3段の若手が優勝しています。

 日韓の国会議員の囲碁交流でも同じような傾向がみられます。今年は8月27日に、朴寛用(パク・クアンヨン)国会議員の配慮で、韓国の議長公邸で開催されました。

 韓国側のメンバーは、国会囲碁会の張在植(チャン・テイシク)会長が7段、大統領候補になった元京畿道知事の李仁済(イ・インチェ)議員が5段など実力のある高段者が並びました。しかも、当日は国務総理候補の張大煥(チャン・テファン)氏の人事聴聞会が前日から開かれていたため予定の高段者が欠席し、最強のメンバーとはいえない事情にあったようですが、とにかく強いという印象でした。

 日本側からは田浦直参議院議員のほか、私のような名誉段位保持者も参加しましたが、団体戦は層の厚みがものを言って韓国側の優勝でした。ただし個人戦では田浦参議院議員が韓昇洙(ハン・スンス)元外交通商部長官(5段)を破って優勝し、日本囲碁の面目を施しました。

 韓国では囲碁の層が厚く、囲碁人口は全人口4700万人の一割以上の500万人と言われています。一日中囲碁番組だけの有線テレビがあり、囲碁学科をもつ大学まであります。当日の囲碁交流の手伝いをしていただいた3人の女性はプロ2段であり、よく聞いてみるといずれも囲碁学科の大学生でした。

 彼女たちの話によれば韓国ではプロ初段から一人前のプロとして扱われており、実力は段位の高い低いに関係ないとの誇りを持っているようです。今回の交流対局でも段位によりハンディをもうけることなく、互先(たがいせん)という対等のものでした。韓国にはこういう、相手の地位などに臆せず、対等の立場で戦うという気概が社会の隅々にまであるのでしょうか。

 日本でも最近、囲碁の人気漫画をきっかけに子供たちの間で囲碁が空前のブームだといいますが、ぜひこうした気概も身につけてほしいものです。

平成14年9月6日 滝 実


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