菅内閣発足
VOL.53 (2010/6/1)

 6月4日、衆・参本会議で菅直人氏が首班に指名され、菅直人内閣が発足しました。

 

強い経済・強い財政・強い社会保障

 本会議に先立って行われた民主党代表を選出する選挙で、菅氏は「強い経済」、「強い財政」、「強い社会保障」を一体的に実現する決意を示しました。

 

4つの重点

 そのうえで「地域主権」と「新しい公共」の実現をめざすこと、日米・日中・日韓の信頼関係を構築すると同時に、東南アジア共同体を築くこと、さらに地球温暖化対策を重視することを表明しました。

 国会での新首相の所信表明演説は6月9日以降になる模様ですが、その基調は、民主党衆参両院議員総会での表明に沿ったものになるのではないでしょうか。

 

自由闊達な政策議論を

 菅首相は民主党代表として、党内に向かって党風の刷新のために、全員参加の体制と自由闊達に議論ができる政務調査会の復活を提唱しました。昨年の政権交代以降は政府に政策立案を一元化してきましたので、政策立案のあり方を修正することになります。

 

菅首相のイメージ

 経歴で注目されたのは、自・社・さ政権の厚生大臣としてエイズ薬害訴訟の解決にあたったことです。

 また、オー157事件の終息にあたっては、病原菌の巣と疑われた「かいわれ大根」を大臣自ら試食して安心なことを訴えました。いずれも行動派政治家としての姿が鮮明に印象に残っています。

 

都会派から山村派へ

 菅首相のイメージは都市の市民活動家でしたが、ここ数年は山村の荒廃を憂えて、林業対策に取り組み、新しい林業をめざす経営者を訪ねて政策に結びつけることに力を入れてきたことは特筆すべきでしょう。地球温暖化対策の重視を表明している背景には、ご自身が取り組んでこられた林業対策の裏付けもある幅の広さを感じ取れます。

 

意欲的な新内閣

 新内閣は、国会の会期末ということで首相だけの交代にとどまるのではと危惧されていましたが、意欲的な体制で出発することになったことは、素晴らしいことです。マニフェストで約束した残り3年間の道筋をつけながら、変化する事態にも対応できると確信しています。


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